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面白いコト「拡がる/拡げる」

1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術 伊藤 羊一さん

どうもhiroakiです。 

実は自分の話し方がヘタ過ぎて悩んでいたのですが、表記の本を見つけて長い間興味を持っていました。買おうかどうか迷っていたのですが、要約を見つけたので買わないことに。以下にまとめたいと思います。ご参考までに。

 

~~「1分」で話す力=「相手に動いてもらう」力~~

「結論→3つの根拠→具体例」のフレームワークでムダなく伝える。事前準備やアフターフォロー、相手の感情を揺さぶることで、用意した結論通りに相手を動かすことが「話す」狙い。

 

~~内容編~~

▶人はあなたの話を80%は聞いていない

▶相手はだれか?(立場・興味)どんなことに興味があるのか?どんなことをこのプレゼンに求めているのか?専門的な要素についてどのくらい理解できるか?何をどんな風に言うとネガティブな反応をするのか?

▶プレゼンのゴールは目的の達成

聞き手をどういう状態に持っていきたいかを見定め、実行するために何をすればいいか、何を伝えればいいかを逆算で考える。「きれいに話す」のは目的ではない。相手が動くために、できることを全てやりきる。→プレゼンに至る前の根回し、席配置、直前の軽い挨拶、アフターフォロー

「たとえば私は、社外で講演をする時、始める前に可能な限り聞き手の方々とコミュニケーションをとり、聞き手との距離を縮めておくということをよくやっています。また、上司に何かを提案する際には、事前に可能な限り「こういう話をするんだ」という情報を細切れで投げ続け、「心の準備」をしてもらうようにしていました。また、あえてプレゼンに複数の「ツッコミどころ」を用意しておき、プレゼン後の質疑応答が活発になるように準備することさえあります。」

▶結論・主張から話そう

事例やデータを重ねても、何を読み取ればいいか全くわからなければ意味がない。伝えるべきことの結論(相手に動いてほしい方向を表したもの)をはっきりさせる。

プレゼンは、「相手の頭の中に、自分が伝えたいことの骨組みや中身を『移植していく』作業。

▶「基本的に、先に述べたように、〜の観点で、〜を念頭に」は不要

いらない言葉を極力削り、伝わりやすい文章にする。聞き手は必要最低限の情報しか欲しくない。カタカナよりひらがなを多用し、「スッキリ、カンタン」に、中学生が理解できるレベルの言葉で説明せよ。

▶頑張ったことは話さない

・プロセスを話さない・気を遣わない・自分の意見とは違うことを言わない・笑いは必要ない

▶通じないときは、前提を揃えておく

・前提を聞き手と共有・主張を明確に・主張の根拠を複数用意・意味がつながっているか。

▶正しいことを言うだけでは、人は動かない

ロジカルに考えられた正しいことを聞いて理解するだけでは、人は動かない。人は想像することで、感情が揺さぶられる生き物。

▶イメージを描いてもらうために行う2つのこと

・ビジュアルを見せる

・ビジュアルで説明できないものは、「例えば〜」と言って、具体的な事例を示す

・「想像してみてください」→聞き手に、イメージの中に入り込んできてもらう。相手は、自分の記憶の中にある「要素」から勝手にそのことを想像してくれる。

▶「結論→3つの根拠→具体例」で伝える

「これが結論です。理由はAでBでCだからです」

「Aの具体例は?」

「例えば〇です」

「わかった、了解」

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↓利用例

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例)自分の会社が好き=働きやすい+人材が素敵+業績がいい

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→論理的でない根拠になっていないか注意する。果たして、"業績がいい"は、結論に直結するのか。

▶人前で話す時の4つのポイント

①視線 : しっかりと聞き手を見る

②手振り : さりげなく動きをつける

③声 : 「相手と対話するように」声を届ける

④間合い : 話の区切りで、普段より3秒ほど長く、間をとってみる

▶悩むのではなく、考える

「だからなに?」「ファイナルアンサー?」「本当か?」と3度自分に問いかける。そして、自分の伝えたいことを一言のキーワードで表す。そして、文字、言葉、文章を超シンプルにする。

「話のストーリーすべてを覚えてもらうことはあきらめましょう。全体のストーリーは、資料などを見れば思い出せるくらいでよいかと思います。というか、それくらいしか期待できません。

ではどうするか。

『自分の伝えたいことを、一言のキーワードで表す』

そうすることで、その一言に、自分の伝えたい内容を「包み込む」のです。私はそれを、「めちゃくちゃ大事な一言」という意味を込めて「超一言」と言っています。

これを強く感じたのは、2011年、私がソフトバンクアカデミアという、『孫正義の後継者を発掘し育てる』ことを目的とした学校の中で、私が最初に孫さんにプレゼンをした時のことです。

私は、Eコマースの戦略を話しました。

今、Eコマースでは、『明日お届けする』から『今日中にお届けする』というように、どんどん納期が短縮化してきているが、本当は、今日、明日のお届けでなくてもいい商品がたくさんある。しかしそれを『1週間後くらいにお届けする』『10日後くらいにお届けする』と曖昧な期日で伝えると受注率は上がらない。そうではなく『◯月◯日にお届けします』と、きちんと納期を明快にすれば、受注率は上がるはずだ、と提案しました。そして、

『で、これは、きっちりくるから「キチリクルン」というモデルです』と言いました。

この言葉を孫さんは覚えていて、私の後、15人ほどプレゼンしたのですが、全員のプレゼンが終了した後、『君のキチリクルン、いいねぇ〜』と、キチリクルンというキーワードとともに声をかけてくれました。ある意味、ウケを狙って名づけたキーワードだったのですが、人はキーワードで覚えてくれるんだなということを、私はこの瞬間に理解しました。それ以来私は、自分自身のプレゼンに『超一言』のキーワードを入れるようにしました。

この例でもわかるように、『超一言』のキーワードは、自動車の名前のように、カッコいいネーミングにする必要はなく、覚えやすく、その一言で、プレゼン全体を表現するようなキーワード』にできれば最高です。たとえば私のプレゼンでいえば、

『今日くる、明日くる、ではなくて、きっちりくる、だから「キチリクルン」です』ということで、それがプレゼンのテーマそのものだったわけです。孫さんは、私のプレゼン内容を、その「キチリクルン」というキーワードに「包み込んで」認識してくれました。「キチリクルン」だけ覚えておけば、「そうそう。きっちりくるんだな」と思い出してくれるのです。

「超一言」のキーワードの威力は実に大きいのです。このプレゼンを行ってもう何年もたっていますが、その場にいた聴衆の方々は皆、私がどんなプレゼンをしたか、今でも、「キチリクルン」という言葉とともに、鮮明に覚えてくれています。もし「キチリクルン」がなかったら、おそらく「あの時の伊藤さんのプレゼンはよかったね」くらいの記憶だったと思います。

「超一言」のキーワードを加えるだけで、聞き手は、びっくりするほど、あなたの話を覚えてくれます。」

 

~~実践編~~

【会議】 とっさに意見を求められて真っ白になる

▶相手は何を質問しているのか、見つける

「yes/no で答えればいいのか」「アイデアを聞かれているのか」「懸念点を答えればいいのか」

▶会議では「ポジション」をとるのが大事

意見は白か黒か決めて「ポジション」をとること。「白かもしれないし、黒かもしれない」はダメ。

会議では「結論を出す」ことが大事。結論を出せば、根拠を考えられる。反論してもらえれば、議論ができる。

結論→根拠→(聞き手より)反論→議論

▶上司に意見をぶつけていいか?

前向きな何かを作り出す部分では、上の職階の人は部下たちの意見を求めている。だから、部下もしっかり自分のスタンスを明確にするべき。「配慮はしても、遠慮はするな」

▶意見を言うと否定する上司には?

「ツッコミどころ」を用意する→自分の意見を全否定させない

▶自分から手を上げなくても、発言できる方法

聞いているとき、しっかり反応しておく。反応しておくことで、会議室全体が自分に注目してくる。→やがて意見を求められる。

 

【プレゼン】 「ロジカル」なだけでは伝わらない

▶声を大きくするだけで7割方解決する

自分から一番遠い人に「声」というボールを届けるような意識で話す。

誰に向かって話しているのか意識。一人ひとりに想いを届けようと「トライ」すること。実際に観客に近寄ると、「私たち」という意識を作れる。

言葉にイメージを持てば、トーンは自然に変わる。1つひとつの表現、言葉に意味合いを込め、トーンを変える。

 

【上司への提案】 プレゼンではなく、「対話」を意識する

1対1で提案・相談するのは、「結論を一緒につくれる」機会である。しっかり対話できる場を持ち、一緒に結論を作っていくことを目指す。

▶上司と自分の「ピラミッド」をすり合わせる

まず、自分のピラミッドを作ることが必須。そのピラミッドの内容を話した上でどうするか。ここからが「対話」。相手の思いを引き出し、ピラミッドをすり合わせ、ひとつのピラミッドを作っていく。

▶ピラミッドを取れば、話の主導権は握れる

話をする上で、主導権は自分にあった方がやりやすい。(立場は関係ない)

▶目上の人に対しても「私たちは」を使う

私はこう思う→わたし対あなた

私たちは〜→一緒に作る

▶意見が合わないときは…

意見の相違点を探る。相違点は、主張そのものが全く異なる場合もある。立ち位置が違うために生まれるものもある。

「課題を異なるサイズ感で捉えている」「ゴールまでの時間感覚が異なる」「ゴールに向かう道のりが違う」「上司と自分の立場の違いがある」

⇒「共有できる、同じ方向」というポイントまで遡ること。そこで相違点の解消法を導く。

▶上司の話も引き出せ

自分の案→上司の案→比べてすり合わせ(主導権は自分で握る)

うまく対話するコツは、自分の意見という「主観」をもちつつ、状況を俯瞰的に見る「客観」を忘れないこと

 

【取引先との商談】 提案よりも「問題解決」で信頼を作る

▶優先させること

相手のニーズにどう応えるかが重要。自分の働きかけた結果として、相手の課題が解決されれば、営業が仕事をしたことになる。

 

感想

「要するに何」 ということを常に考えることが大切ということですね。ツイッターやブログを書いているとよく考えることです。「説明には型がある」という説にはなるほど納得です。以前書いた以下の記事もご参考ください。

hiroakies.hatenablog.com

こうして、型にあてはめて考えるだけで、説明する前の悩みも少しは消えそうですね。今後は自分なりの分かりやすい説明方法を編み出していければいいです。

そしてなんとなく考えたのですが、このご時世、ビジネス本はもしかしたらよほどのことがない限り買う必要はないのかもしれません。また、詳しくは書きたいと思いますが、現代は色々なところに情報が転がっているからです。色んなサイトから引用してきて共通点なりを自分用にまとめ上げ、立ち読みなどすれば、買わなくても充分な情報が手に入ると思います。ちなみにこの場合、専門書など質の高い情報についてはまた別ですので、お金を出すべき情報かどうか自分で見分ける必要があります。また、古本や読み放題のサービスなどを利用するのも手だと思います。

では。

 

参考記事

https://note.mu/bboyyuito/n/n011830d8746f