気ままに趣味旅行

面白いコト「拡がる/拡げる」

やりたいことより、できることをやれ! 高学歴ニートVS林修

どうもhiroakiです。

 

今回は林修さん(以下、林)の番組を観て学んだのでまとめたいと思います。「これ系の番組って多いな~」というのが個人的な感想です。ガチンコファイトクラブとかね(笑)

個人的におすすめなのは、下記のまとめにざっと目を通した後で、動画を2倍速で観るやり方です。

www.youtube.com

ではまとめますね。

 

親のすねはかじれるならかじれ

林「1回きりしかない人生をどう使うかは基本的には自由。他人に迷惑をかけず、本人とその親が納得しているのであれば、そのことはいいことだ。

親として自分の子供が他人に迷惑をかけるのは困る。迷惑をかけるんだったら、世の中に送り出した責任者である俺にかけてくれと思っている。

自分は大学を出て、銀行をやめた3年間で借金もした。自分は『親のすねはかじるならかじれ』と言いたい」

 

全ての人が好きなことだけやっても駄目

メンサ会員ニート、ダイキチくん(29)「自分の人生の貴重な時間を他人のために使いたくない」

ダイキチくんは1日10時間はほとんどゲームに費やしている。これに対し、林はフリーライダー問題を例に反論。

 

フリーライダー(ただ乗り)とは

元々は経済学用語。税金など義務である社会的費用を負担せず公共のサービスを受ける人たちのこと。

ja.wikipedia.org

 

林「私たちは自分たちが思っている以上に社会の恩恵を受けている。好きなことだけをやってると、提供されないサービスがたくさん出てくる。

人がお金を払おうとしない社会的サービスは山ほどある。例えば、ゴミ処理だって誰がやってるか考えたことがありますか?

辛い思いをしながらも頑張って社会を支えている部分って大きいんですよ」

ダイキチくん「社会が破綻することの何が悪いのか。そもそも、生まれた瞬間に、強制的に日本の法律(ルール)に参加させられて気に食わない」

林「出て行くか。自分の力で変えればいい」

 

良い大学出身は、評価が分かれる

2浪の明治大卒ニート、武井量さん(25)「苦労して高学歴を手に入れたのに、やりたい仕事ができないのは理不尽」

林「2浪はハンデになる。大学入試はやることやれば解ける問題しか出ない。2年浪人したらより良い大学に行けるのは当たり前」

早稲田大卒ニート、阿部哲さん(23)「良い大学を出たら、良い人生を送れると思っていたのにこの現実はおかしい。英語も話せるのに」

林「良い大学出身って評価が分かれる。例えば東大出身者は、『さすが東大』か『東大のくせに』。その評価をどうしていくか考えるしかない」

 

東京大学大学院卒ニート、ピカ太郎さん(27)「林先生が思う、できる人とできない人との差は?」

林「社会に出たら、とにかく問題をいっぱい解くことになる。それは解決する能力と創造する能力。せめてどちらかの能力を見せつけないといけない。

ZOZOTOWNの前澤社長は高卒でも創造する能力があったから、剛力彩芽と月に行けるんです」

 

早稲田大学ニート、藤浪サトルさん(31)「好きな仕事じゃないと働けない。自分に合う仕事がみつからない」

林修「①やりたいかどうか②できることをやるか、が人生の分かれ目になる」

①②揃っているのはジョブズ

ジョブズ『私は本当に好きな物事しか続けられないと確信している。何が好きなのかを探しなさい。あなたの仕事にも恋人にも』

②は多くの他者が認めてくれるできること。

 

林「自分は②なら全般請け負う。なぜなら①は偶然だから」

東大の文章として「アイヌの長老のやりたいこと」を紹介。

→当時(時期は不明)、アイヌの長老は「素手で熊を仕留めたい」と言う願望を持っていた。熊はアイヌの世界では神の使い。ある時期からそれを鉄砲で打つことになってしまったことに長老は気をとがめている。

林「人間の何かしたいという願望は『環境や情報などで偶然生まれるもの』ではないか。あらゆる情報が内部化されて自分の思いにすり替わっているのでは」

 

林「自分が仕事がうまくいかなった3年間のことを振り返ってみた。考えてみると、当時羽振りの良かった友人を羨ましく思っていた自分に気がついた。情報に踊らされていた。

やりたいことをやるのは悪くない。ニートも全然悪いとは思ってない。ただ見切りをかける時期はある」

 

林「元々やりたいことは本を書くことだった。しかし、自分のところに来た話は自己啓発本を書く仕事だった。

自己啓発本を読んだこともなければ、こんな仕事をやったこともなかったが引き受けた。他人から自己啓発本を書ける人間に見えているんだな、と思った。僕のところに仕事を持ってきたのはフリーの編集者だったが、この本が100万部売れたことで大手の出版社の正社員になった。それを彼の奥さんの両親がすごく喜んでくれた。これだけで自分の書きたくない本を書いてよかったな、と。

そしたら何が起きたかというと、『(編集者に)書きたい本を書いてください』(と言われた)。

書きました。タイトルは『すし、うなぎ、てんぷら』 。全く売れない。全然売れない自分の本をみて、こんな屈辱を味わうんだったら、書きたくない本を書く方がましだと思った」

 

感想

個人的に面白いと思ったポイントは、2つあります。

①やりたいことよりできることをやれと言う林先生に、高学歴ニートの彼が「今は塾講師楽しいですよね?」と問いかけ、「全然」と答えたところです。

さらに「この収録自体もやりたくないってことですか」と問うと、少し間を置いて「そうだよ」と答えたところです。面白い。表情も含めて、この部分何回観ても笑ってしまいます。

そして、もうひとつ面白いと思ったのが、林先生に「そうだよ」≒「やりたいと思ってないことをやってるよ、今も」と言わせるよう話を追い込んでいった高学歴ニートの彼の話し方です。まるで将棋やチェスのようでさすが頭が良いと思いました。こういう話し方ができるようになりたいものです。

②出版した本『すし、うなぎ、てんぷら』のところです。この本、タイトルは本当に林先生の『好きなもの』が詰まっていることです(笑)

「これが全く売れなかった、今後もやらない方がマシだと思っている」という意見で締め、最終的に「できること」に軍配があがるよう話されてます。ちゃんとプレゼンを組み立てて話しているな、と思いました。最後に反論を強く押さえつけることで強調にもなっていて、面白かったです。

 

今回は以上になります。ではまた。

すし、うなぎ、てんぷら ~林 修が語る食の美学

すし、うなぎ、てんぷら ~林 修が語る食の美学