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東大家庭教師が教える頭が良くなる記憶法 (中経出版) 吉永 賢一さん

どうもhiroakiです。

今回、本を読んで、参考になった点をメモしたので、紹介したいと思います。

東大家庭教師が教える 頭が良くなる記憶法

東大家庭教師が教える 頭が良くなる記憶法

  • 作者:吉永 賢一
  • 発売日: 2009/02/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

参考になった点~抜粋

向上の法則

できないことはステップに分けて細かく砕いていく。

→これならできるかも!というところまで小さくする。

→取り組む!

※何かを記憶する場合も同じ。

 

覚えることと覚えないこと(思い切って捨てる)をしっかり分ける。脳はそもそもネガティブな情報や雑多な情報は覚えられないため。

 

授業では生徒に知っていることと知らないことを質問。生徒が知っていることと今から覚えてもらうことをつなげて、覚えてもらっている。

 

抽象的な言葉

→イメージできるまで深堀りする。

→なるべくカンタンカンタンで身近なイメージに落としていく。

 

メンタルリハーサル

→学ぶ意義を再確認。将来の自分がその知識を使って活躍しているところを思い浮かべる。すると、実際にその仕事をすることになった場合に、リハーサルをした状態から始まるのでスッと動ける。

 

自分の注意をコントロールする方法

→5W1Hを使って、自分に具体的な質問を投げかけ、対象への注意をコントロールする。

「それって例えばどういうこと?」「いつのできごと?」「どんな方法でやるの?」

 

数字をイメージで覚える。1~100まで、あらかじめイメージを作っておくとよい。1~あ行、2~か行…12→イカなど。

例)

「1192作ろう鎌倉幕府」を覚える場合。イメージを繋げる。なるべくクリエイティビティに富んだあり得ない演出を心掛けるべき。「数字」が先で「実際の内容」が後など、イメージにする際はルール化しとかないと、後で思い出す際に混乱の原因となるので注意。

→イエ、ラク(ダ)、源頼朝→家にラクダが落ちてきて、そのラクダに源頼朝がまたがっている。

 

教わる現場に入る前には、教わるのに必要なフレーズを覚えておくこと。

「分かりません」→会話が止まってしまうので×

→「もう一回お願いします」「もっとカンタンな言葉で言ってください」

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自分の記憶を観察し、記録してみること。

エビングハウスの実験を再現すると思って、自分観察をしてみると、覚えることが面白くなってくる(どれくらいで覚えて、どれくらいで忘れる、とか)。記憶への心理的ハードルが下がる。

 

感想

知っていることや実践していることも多かったが、それでも大変参考になった。

記憶するためには、「知っていること」と「これから覚えようとすること」を「つなげる」ことが重要。日ごろからより様々なことに興味を持つよう心掛けたいと感じた。さらに、知っているだけ、ではなく、その物事に対し、自分自身と向き合い、それは自分にとってそもそも何なのか自分なりのイメージや答えを出し、自分のものとしていつでも引き出せる状態にある必要があると感じた。例えば、信頼という概念の場合。

ステップ①「信頼」という言葉を知っている。

ステップ②言葉の意味は、ぼんやりと「人を信じて頼りにすること?」と思っている。

多くの人は、このステップ②までで止まっている。そこで、

ステップ③母は、私が困った時はどんなときでも助けてくれる。例えば、いつでもどんな小さな物事であっても私の相談に乗ってくれ、回答を出してくれる存在である。信頼とは、この時に私が母へ抱く感情のことである。信頼とはこうあるべきで、私も他人に信頼して欲しいときは、このようにどんな時でも助けたいと考える。

など、③の具体的エピソードや自分自身にとっての「信頼」の定義まで落とし込む必要があると感じる。そうすることで、「信頼」という言葉を引き出し、自由に扱う(他の概念とつなげる)ことができるのではないだろうか。

 

また、「授業では生徒に知っていることと知らないことを質問。生徒が知っていることと今から覚えてもらうことをつなげて、覚えてもらっている。」という部分に関しては、他人に物事を教える場合にも役に立つと感じた。

私は仕事で講師をやったり、後輩指導を行ったりする場合があるのだが、分からない人や興味のない人にどうやって教えたらいいのか悩むことが多かった。対象者と対話して、レベル感をつかみ、彼が「ポジティブにできる!」と思えるレベルまでかみ砕き、彼から引き出した情報を活用しつつ、新しい知識につながていく方法は、教育に使える!と感じた。

 

また、「教わる現場に入る前には、教わるのに必要なフレーズを覚えておくこと」、という部分に関して、本書では、語学学校に通う場合が示されていたが、日本語を使う場所であっても同じように考えることができると感じた。 

例えばビジネスシーンであっても、「分かりません」だけでは社会人として×だと感じる。

→「ここがちょっと分かりません」「他にどんな例がありますか?」 「もっと教えてください」

とするとより積極的な印象を与え、コミュニケーションも続く。と感じた。

 

 

以上