気ままに趣味旅行

面白いコト「拡がる/拡げる」

記憶術全史 ムネモシュネの饗宴 桑木野幸司さん

どうもhiroakiです。

最近、図書館で気になる本があったので、読んでみました。 

 

ためになった箇所

記憶術:「場所」「イメージ」「秩序」を活用して、物事を記憶する方法。

まず頭の中に、情報の器となる仮想の空間(ロクス)を設定する。その空間の内部を、想像力を駆使して自由に動き回れるよう普段から訓練しておかなくてはならない。特別なことがなければ、右回りに巡回すると決めておくとよい。

そこは明るく安定した場所であり、実際の空間を元にすると良い。永久に覚えとくものと一時的に覚えておくものとを入れておくロクスを分けるべし。

ロクスの中では、対象を誇張したり、奇抜なものにしたり、演劇をさせて生き生きと動かしたりする。さらにそこから匂いや音なども感じ取るとよい。

 

忘却術:配置したイメージからしばらく遠ざかる。それでも消えないときは、イメージを白い布で覆い、上から別の色を塗りたくり上書きしてしまう。それでもダメな場合は、殺戮鬼(もしくは聖性を帯びた天使でもよい)を送り込んで抹殺してしまう。「破壊され、生命を絶たれた」というメッセージを心に刻むこと。

 

感想

正直、記憶法に関しては、以前、他の本や動画で似たような話を聞いたことがあるな~って思いながら読み進めました。それに加え、記憶術全史とはいいながらも、ほとんど術らしい術はなく。。その方法は、ほぼ1つしか載っていなかった。

どちらかというと、本書では、人類が物事を記憶するために、どんな工夫を凝らしてきたか、が詳しく紹介されていました。

ただ、そうであっても面白かったです。途中、頭を使う場面も多かったですが、美術・芸術と記憶術との関係性や、経験農業論を書いたデル・リッチョの話など…とっても面白かったです。

あと、目次や分類の大切さがよく分かりました。勉強をする際に、目次を把握することは大変重要ですが、それがいかに重要なことか「歴史的に」分かりました(笑)。今後勉強する際は、目次や概要などを熟読して細部を読み込んでいきたいと思います。

 

以上