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苦しかったときの話をしようか 森岡 毅さん

どうもhiroakiです。

今回読んだのは、USJの経営状態をV字回復させたことで有名な、森岡毅さんが就職活動に悩む娘に向けて書いた本です。

苦しかったときの話をしようか

苦しかったときの話をしようか

 

 

特に印象に残った部分と、自分を振り返って考えたこと

※印象に残った部分は、文中の言葉を極力そのままに。矢印(→)部分は自分を振り返って考えたことを書いています。

 

やりたいことが見つからないのは、自分の中に「軸」がないから。

本質的に悩むべきなのは、具体的な就職先ではない。君が真っ先に悩んで、そして最後まで集中して考え抜くべきなのは、君のキャリアにとって重視すべき「軸」なのだ。

→自分の重視する軸は、他人に新たな価値(意味づけ)を生み出せているか。

 

わかるということは、なにがわからないかをわかることである。

成功は必ず人の強みから生み出されるのであって、決して弱みからは生まれない。ここまでの20数年間、大成功した君を支えてきた「宝物」は何か。

→外にはみ出していけること。既成概念や常識を超えていけること。必要なことなら、なんとか自分の頭で考えて、やれる道を探すことができる。やれない方法ではなく、やれる方法を選び、試してきたこと。

 

自分の特徴を活かして幸せになる道を信じるのであれば、宝物磨きを他の何よりも優先して大切にしなくてはならない。

宝物を磨けるような、新たな宝物を手に入れられそうな会社を見つけなければならない。

不正解とは、自分にとって決定的に向いていない仕事に就いてしまうこと。それは、「自分の特徴が裏目に出る」かつ「自分にとって情熱がどうしても湧いてこない仕事」のこと。

 

「自分の特徴」とは

たとえば「空気を読めない」と「場に流されず自己主張がしっかりできる」は同じ意味だが、文脈によって評価が異なる。

自分の特徴をより早くより明瞭に認識し、その特徴が生きる文脈を探して泳いでいくだけで、この世界でユニークな価値を生み出すことができる。

資本主義は人間の「欲」をエネルギー源にして、人々を競争させることで社会を発展させる構造を持つ。

 

キャリア戦略について

自分の目的に合致するかどうかが最重要なのであって、目的に合わない就職や転職ならば、どれだけ業績が良い企業に入っても意味がない。

・まずは目的を立てよう

 目的は仮説でもよい。具体的なことから発想するのではなく、どんな状態であれば自分はハッピーだろうかという未来の理想状態から発想することが大切。

→自分に関わるすべての人をひとりでも幸せにしたい。特に、宮崎の地域を元気に、経済を活発に。そのための起爆剤になれる人になる。

 

・強みは必ず好きなことの中にある。

 強みとは、自分の特徴とそれを活かす文脈がセットになっている。大切なことは自分の強みで戦うしかないこと。自分の強みを知っておくこと。

 社会との関わりで自分が気持ちよかった文脈(自分が好きなことをしている文脈)を思い出せ。

 →ボランティアで自分の力を発揮したとき。

地域の老人たちに孫のように気に入られ、盛り上がったとき。

地域資源にアクセスして、その世界観に入り込めたとき。

謎解きのように、いろんな分からないことを解明したとき。海外旅行。

行きたい場所に行って、食べたいものを食べたとき。

したいことを思いのままに実現できたとき。

見たり聞いたり読んだりしたことを実際に自分の目で見て感じて確かめることができたとき。

晴れた日に、気持ちのいい風を浴びながら、散歩をしているとき。空や草花の変化を味わうとき。

お得に買い物できたとき。

お金をかけずに大きなリターンを得たとき。

大変な事務作業を効率化できたとき。マクロ、仕組化、マニュアル化、作業分担。

 

強い人間は、環境に合わせて自分を変えるか、自分に合わせて環境を変えるか、そのどちらかができる。

 

盛岡氏は、マーケティングの手法を使って、自分自身(My Brand)がコミュニティで市民権を得やすい構造を作った。

プロの世界で最初から友情や親切を期待するのは単なる「お人よし」であり、淘汰される「負けのマインド」であることを覚えておいてほしい。プロの世界の友情とは、お互いの実力を認めた後に初めて通うリスペクトの感情であり、己が実力で勝ち取るもの。

失敗しない人生そのものが、最悪の大失敗ではないのか?

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感想

人間の特徴というのは「文脈によって」、強みにも弱みにもなるという視点は、とても本質的なので押えなければいけないと思いました。そして、自分の特徴が生きる文脈を探して活躍することこそ大切です。

その上で、自分の弱みを克服するのではなく強みを高めていけ、というメッセージにとても共感しました。

また、自分の進むべき道に本当に必要であるかどうか考慮した上で、目の前の文脈上の「弱み」を克服すべきか、新たな技能を身につけるべきか検討せよ、という考え方にも共感しました。

確かに、目の前のあらゆる現象の全てに、持ち得る資源(時間やお金)を投入できるほど、私たち個人の人生は豊かではないはず。リターンの大きい分野に資源を投入し、小さい分野からは資源を引き上げ、損切りをして資源を守るという考え方も重要かと思いました。

それから、非常に当たり前のことではありますが、まず、自分があってはじめて目の前に道が開けるのであるということを、しっかり忘れないようにしたいと思います。たとえば、道というのは、進んでいるのか戻っているのか判断するのは自分です。目の前の整った道を進むかどうか判断することや、原っぱや山川を道だと判断して進むのも自分です。そういう意味でも、まず自分がなければ、そして何より目的がなければ進むべき道は見つからないと思います。

特に毎日の忙しい中では、自分のことを忘れてしまいがちなので、自分の感覚や思いを意識的に掴んで、自分の目的とする道を大きく逸れていないか、時々チェックする必要があると思います。

 

 

ま、それが簡単にできたら苦労しないよ〜という感じなんですけどね笑

トホホ…笑

失敗しないのが大失敗だと分かってても、失敗したら自分はやっぱり才能ないのか〜と落ち込むし直ぐ諦めるし…。新しいことに挑戦しても大きな不安に押しつぶされるし…。

と、そんな弱気な気持ちもありますが、私もどんな方法を使っても、自分がしっくりくる未来を掴み取らなきゃなと、そんな風に思います。何より自分の人生なので、とにかくこれ以上、後悔しないよう、ぼちぼち頑張りたいです。笑

 

以上