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お金に惑わされない生き方。お金ってそもそも何?その5

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どうも。

最近、ツイッターに結構はまっています。お金にまつわることで、気になる主張があったので、自分でも話を整理してみました。

 

ツイート主の主張

主張は次のもの。※名前等は伏せます。

発注者
↓1000万
元請け
↓500万
二次請け

これで1500万円の経済規模、と計算するようなことを聞いた。詳しくは分からんけどSIerの闇らしいね。 

⇓これを整理してみると、

現在:

A(1000万)→B(500万)→C=1500万円の経済規模

とみられてるけど、

実質:

A(1000万)→B(500万)→C<1500万円の経済規模

だろ

この1000万や500万はお金の流れ、つまり「売上」のことでしょう。つまり彼の主張は下請けが搾取されており、利益が少ないということです。Aが多く取り、BやCの利益が低いと言いたいのです。なるほど。

私は個人的には1500万以上の経済規模となるのでは?と思いました。さて、どうなんでしょう。

 

要点をみていく

ここで押さえたいのは「経済規模について」です。

そもそも経済というのは金の流れ。なので、人がどれだけ金を動かしたか、経済活動をしたか、を言います。

試しに、経済規模を計る指標であるGDPを元に考えてみます。

ja.wikipedia.org


具体的にみていくために、下の参考資料を前提に話を進めます。まず、目を通してみてください。

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上記資料は、少し話がややこしかったかもしれません。 

ツイートの例を上記内容にあてはめて考えましょう。

B社はそもそも1000万円の売上の中に、自社でかかるコスト、下請けCに出す分の500万円などが含まれます。なのでB社の利益は最大値で500万円となりますね。

B社は自社の利益をなるべく上げたい、という願望を持っています。そのため、自社ですべての仕事を完結するより、他者に仕事を回しているわけです(これを分業といいます)。

こうすることで、例えばB社は自分のところがやる仕事を限定でき、機械などを導入することで、自動化できます。つまり、大きなコストカットや、複数社と取引を結ぶことで売上の増加を見込めるのです。

そして、発注者であるA社は、B社から受け取った製品を元に、もちろん1000万円以上の売上を予定しているわけです。そうではないと(Aが得をしないと)、Bに仕事を頼む意味がないですね。

以上から、現在の取引状況を参考資料の最後の図に当てはめると、最終生産物をAの売上(額は不明、まだ取引されていない)、中間生産物をBの売上(1000万)とCの利益(500万、粗付加価値)と捉えられます。

では、先ほどの式に少し手を入れます。試しに、粗付加価値の最大値を足していきましょう。

GDPでみた時:

A→B(500万以下1以上)→C(500万以下1以上)≦1000万円

 

つまり、正しくは「1500万の経済規模」ではなく、「1000万以下の経済規模」となります。

正しい:

A(1000万)→B(500万)→C≦1000万円の経済規模


さらに、A・B・C社には、給与(コスト)を支払われた従業員の次の経済取引や、得た利益を元に次の経済取引を行うための取引先がさらに分岐しているため、先ほどの経済取引を元に、新たな経済取引が無数に生まれ、波及していきます。ただ、GDPではこれらの取り引きが実際に行われた際に、計算されますので、現時点ではカウントしないこととします。

 

 

疲れたので、以上(笑)

いやあ、経済って難しい。。自分の予測が見事外れました。お恥ずかしい。

このように、ネットには様々な情報があふれていますが、一度自分の頭で何が正しいかどうか検討するクセをつけると、自分を助けるでしょう。

今回はこれで。

 

参考資料:

マクロ経済学・入門 第5版 (有斐閣アルマ)

マクロ経済学・入門 第5版 (有斐閣アルマ)