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言葉の大切さを思い出させてくれる「翻訳できない世界のことば」エラ・フランシス・サンダースさん

どうもhiroakiです。

 

今回は、エラ・フランシス・サンダースさん「翻訳できない世界のことば」について紹介します!

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「翻訳できない世界のことば」とは?

FORELSKET フォレルスケット/ノルウェー語―語れないほど幸福な恋におちている。

COMMUOVERE コンムオーベレ/イタリア語―涙ぐむような物語にふれたとき、感動して胸が熱くなる。

JAYUS ジャユス/インドネシア語―逆に笑うしかないくらい、じつは笑えないひどいジョーク。

IKUTSUARPOK イクトゥアルポク/イヌイット語―だれか来ているのではないかと期待して、何度も何度も外に出て見てみること。

…他の国のことばではそのニュアンスをうまく表現できない「翻訳できないことば」たち。

エラ・フランシス・サンダースさんは下記ブログで世界中の翻訳できない言葉たちを集めて発信していたそう。ブログから一夜にして世界中に広まりベストセラーとなった本書は、現在6か国で刊行予定です。すごいですね!

ellafrancessanders.com

 

本書は、著者のまえがきから始まります。見開きの左ページに言葉にまつわる小話、右に挿絵と共に言葉の説明が続きます。手書きの挿絵には温かみがあり、言葉のイメージを心にダイレクトに届けてくれます。ひとつひとつの言葉から、その国の文化や思い、さらには人の息遣いまでもが感じられるため、まさに「言葉ひとつひとつとの出会いを感じる一冊」となっています。

例えば上記で紹介した、イヌイット語の「IKUTSUARPOK(イクトゥアルポク)」は「だれか来ているのではないかと期待して、何度も何度も外に出て見てみること」という意味ですが、その言葉が生まれた背景にイヌイットの寒い環境での生活や文化を感じます。ためしに自分が雪国に住んでいたらと想像してみてください。だれか来ていないかと、つい外を確認してしまいそうですよね(笑)本当に気持ちが伝わってくる言葉です。

この他にも、世界中の素敵な言葉が紹介されています。ドラマチックな言葉、悲しい言葉、心温まる言葉、思わず笑ってしまう言葉など多様です。ひとつひとつの言葉は、私たちの日常の何でもないことが、実は人生のたいせつな一場面なのだと気づかせてくれます。

エラさんの言葉選びのセンスが良いので、どの言葉も心に残るものばかりでした。私が特に印象に残った言葉はこちらです。

UBUNTU(ウブントゥ)/ズールー語 名詞

本来は、「あなたの中に私は私の価値を見出し、私の中にあなたはあなたの価値を見出す」という意味で、「人のやさしさ」を表す。

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南アフリカのこの重要な哲学は、いろいろに解釈されていますが、ubuntuを知っている人なら、わたしたち人間は目に見えない形で かならずつながっていることを認めるでしょう。リべリアの平和活動家の言葉をかりると、「私たちみんながそうである者として、私もある」

UBUNTUを選んだのは「人それぞれの持つ価値を認めること」に尊さを感じたからです。UBUNTUはすばらしい概念だし、何よりそれが一言になっているような文化に憧れや興味を持ちました。こういった考え方を広めていけるような人間に自分もなりたいです。

 

他にもこちらでは、6つの言葉について触れています。ご参考に。

tabi-labo.com

 

本書では、普段何気なく使っている言葉の重みを再認識できました。これからもすばらしい絵本を見つけてどんどん発信していきたいと思います。

ではUBUNTU!

www.amazon.co.jp