気ままに趣味旅行

面白いコト「拡がる/拡げる」

介護生活をコミカルに描いた「スクラップアンドビルド」羽田圭介

こんにちは!

みなさん元気ですか?

元気があれば、なんでもできる!

 

秋ですねー!

楽しんでますかー!(笑)

 

 

ちなみに私はというと、

最近引きこもって、読書ばかりしています。(笑)

それなりに楽しんでますよ。ええ

なにか問題でも?

  

 

さて今回は、

読書の秋あらため

引きこもりの秋を送るワンダフルな皆さんに向けて

 

羽田圭介さんの小説

スクラップアンドビルドをご紹介。

 

最近バラエティでもよく見かける羽田さん。

話もうまく面白い方ですよね。

 

www.youtube.com

 

そんな羽田さんの作品ですが、一体どんなお話なんでしょう。

 

 

物語の舞台は

ここ多摩グランドハイツ。

goo.gl

カーテンと窓枠の間から漏れ入る明かりは白い。

という主人公の目覚めと共に始まります。

ほの白い心地よい光が印象的で、

ゆっくりと幕が開くように進んでいきます。

 

主人公の健斗は現在無職で就活中。

一緒に暮らす祖父は「じいちゃんなんて、早う死んだらよか」が口癖。

杖をついて歩くのが精いっぱい。耳もうまく聞こえません。

健斗は自分の将来さえ見えない中で、そんな祖父を懸命に介護しています。

 

 

高齢化が深刻な問題となっている日本…

介護は世間的に関心が高いテーマのひとつとなりました。

日本の高齢化 - Wikipedia

その肉体的かつ精神的負担からも、全国で介護関係の事件・事故が多発しています。。

 

www.newsweekjapan.jp

 

 

…きっと介護がテーマの重~い話なんでしょうねコレ。。

さようなら羽田さん。。

どうせ私には羽田さんと羽生さんの違いも分かりませんよ。。

 

 

 

 

…というそこのアナタ。ええ、アナタです。

 

ちょっと待った。待てい!

 

実はそうではないんです(笑)

 

 

私も作品を読む前は、

芥川賞受賞作品特有の(私の主観も入っておりますが)、人間真理の奥の奥までえぐり取ってやろうヒヒヒ

…的なダークな話を想像しておりました。

 

が、実際に読んでみれば、予想を反してコミカルで

健斗くん、君はどうしてそうなるの、と

おかしくて何度も笑ってしまうような場面が多々あり、思わず楽しい気持ちになれました。 (笑)

 

読み終わると、

これまで私が抱いてきた介護に対する重苦しいイメージが一変し、

ひょっとしてこういう介護の形もありなのかも?と新たな価値観に気づけました。

 

そして、彼みたいな人、私の周りにもいそうだな(笑)と思いました。誰とは言いませんよ(笑)

 

ちなみに、題名となっているスクラップアンドビルドについて

気になったので調べてみました。

スクラップ‐アンド‐ビルド(scrap and build)
 1 老朽化したり陳腐化したりして物理的または機能的に古くなった設備を廃棄し、高能率の新鋭設備に置き換えること。
2 行政機構における膨張抑制の方法の一。組織の新設にあたっては、同等の組織の廃止を条件とすること。

引用:デジタル大辞泉 


要するに、壊して建てることです(笑)ええ

 

その名の通り物語では、

健斗は祖父をスクラップの対象として捉え、自らを次代を担うビルドの対象として捉えています。

面白いくらいにスクラップアンドビルドな場面が現われますので、皆さんもぜひそこを意識して読んでみてくださいね!

 

 

ではまた!

 

 「じいちゃんなんて、早う死んだらよか」。
ぼやく祖父の願いをかなえようと、孫の健斗はある計画を思いつく。自らの肉体を筋トレで鍛え上げ、転職のために面接に臨む日々。

人生を再構築していく中で、健斗は祖父との共生を通して次第に変化していく――。
瑞々しさと可笑しみ漂う筆致で、青年の稚気と老人の狡猾さを描ききった、羽田圭介の代表作。

新しい家族小説の誕生を告げた第153回芥川賞受賞作が待望の文庫化!

引用:Amazon商品紹介

スクラップ・アンド・ビルド

スクラップ・アンド・ビルド